スウェーデン・ストックホルムでバスに乗るとき、「どこでチケットを買うの?」「車内で現金は使える?」といった疑問を持つ方は多いです。
実はストックホルムのバスは、チケットの買い方や支払い方法、乗車の流れは、日本と大きく異なります。
この記事では、
- ストックホルムのバスの乗車方法やチケット購入の流れ
- 料金の仕組みやアプリの使い方
- 空港から市内へのアクセス方法
- SLカードやアプリでの移動のコツ
などについて詳しく解説しています。
観光にも日常生活にも欠かせないバスの使い方を理解しておくと、滞在がぐんと快適になりますよ。
ストックホルムのバス基本情報と乗車方法
スウェーデンの首都ストックホルムでは、日常の移動手段としてバス・地下鉄・トラム・フェリーなどが充実しています。
その中でも、地元の人々がもっともよく使うのが「路線バス」です。
観光客にも使いやすく整備されている一方で、日本とは異なるルールや文化が多く、戸惑う場面も少なくありません。
この章では、まずバスの乗り方やチケットの買い方、料金制度など、基本的な情報を紹介します。
バスの乗り方は日本とどう違う?
ストックホルムのバスに乗るとき、車内での支払いは原則できません。
事前にチケットをアプリや交通カードで購入し、乗車時に機械へかざすというスタイルが基本です。
また、乗車は前方のドアから、降車は後方ドアからというルールもあります。
日本のようにバス車内で現金を払う形式ではないため、初回はやや緊張するかもしれません。

私は初めての乗車時、うっかりカードの用意を忘れてしまい、運転手さんに「ここでは買えないよ」と優しく注意されました…!
とはいえ、慣れてしまえばとてもシンプルで効率的です。
- 前方ドアから乗る(チケットの認証が必要)
- 後方ドアから降りる
- チケットは事前購入(車内購入不可)
- 座席は自由。ベビーカー優先エリアあり
このスタイルは、スムーズな運行や乗客の安全を意識した北欧らしい仕組みとも言えます。
チケットの種類と購入場所:券売機、アプリ、窓口の使い分け
ストックホルムでは、バスのチケット購入方法が多様化しています。
代表的な方法は以下の3つです。
- SLアプリ:スマホで即購入&使用可能
- 券売機(SL自販機):地下鉄駅構内や一部バスターミナルに設置
- SLセンター(窓口):観光案内所やターミナル付近の有人カウンター
旅行者には、日本語表示がなくても直感的に使える「SLアプリ」がおすすめです。
券売機も使えますが、設置場所が限られるため、到着直後などには不便なことも。



アプリで買うと、チケットの有効時間が自動で表示されるので、管理もラクです。私たちも基本はアプリで購入しています。
なお、SLセンターでは紙のマップやカードも配布されているので、不安な方は一度立ち寄ってみるのも良いでしょう。
料金・値段の仕組み:ゾーン制? 距離制?
ストックホルムの公共交通機関は、ゾーン制ではなく「時間制」で料金が決まります。
バスや地下鉄、トラム、フェリーを含むSL交通機関は「75分間乗り放題」チケットが基本です。
つまり、同じチケットで乗り継ぎも可能。時間内なら複数回乗っても追加料金なしという仕組みです。
- 大人(20歳以上):39kr(75分間)
- 子ども(7〜19歳):26kr
- 6歳以下の子ども:無料(大人同伴)
物価が高いスウェーデンですが、公共交通の料金は意外とシンプルで分かりやすい印象です。
クレジットカードは車内で使えるの?
以前は一部の長距離バスなどでタッチ決済が可能なケースもありましたが、ストックホルム市内の路線バスでは、現在は車内でのクレジットカード利用はできません。
そのため、乗車前に必ずアプリやカードでチケットを購入しておく必要があります。
「車内で払えばいいや」という感覚だと乗りそびれることもあるので要注意です。



うっかり「Apple Payが使えるかも」と思ってタッチしたことがありますが、何の反応もなく乗り損ねました…(苦笑)。
クレジットカードを使いたい場合は、SLアプリ内での購入時に利用できます。
バス路線図はどこで手に入る? オンラインと紙の入手法
路線図は、SL公式サイトやSLアプリからダウンロード可能です。
また、地下鉄駅構内やSLセンターでは紙の地図も入手できます。
観光中にルートを確認したい場合は、スマホのアプリを使うのが圧倒的に便利ですが、紙の路線図は俯瞰で全体をつかめるので移動計画を立てる際に役立ちます。



家族4人で動くときは、紙の路線図を囲んで「どこで乗って、どこで降りる?」と相談する時間も意外と楽しいですよ。
英語表記が基本ですが、番号や路線名は共通なので一度見方を覚えれば問題ありません。
日本語しか話せなくても乗れる? 乗車の流れをイメージしよう
基本的な乗車手順はシンプルなので、日本語しか話せなくてもまったく問題なく乗れます。
以下の流れをイメージしておくと、初めてでも安心です。
- 目的地までのルートをアプリで検索
- アプリ内でチケット購入(75分有効)
- バス停で待ち、前方ドアから乗車
- 乗車時にQRコードをスキャナーにかざす
- 降りたいバス停が近づいたら「STOP」ボタンを押す
運転手さんとのやりとりは基本不要なので、言葉の壁を感じる場面はほとんどありません。
夜間の治安や注意点:現地で気をつけるポイント
ストックホルムは比較的治安のよい都市ですが、夜間の郊外や人通りの少ないバス停では注意が必要です。
22時以降はバスの本数も減り、乗客も少なくなるため、なるべく明るい場所での乗降を心がけましょう。
また、週末の深夜は飲酒客の利用が多くなるため、子ども連れの場合は避けたほうが無難です。



我が家では、子どもを連れて夜に出かけるときは地下鉄を使うようにしています。駅の方が照明も明るく安心感があるんです。
どうしても夜間に移動が必要なときは、タクシーやUberの活用も視野に入れてくださいね。
スウェーデンの夜のバスは基本的に安全ですが、人気の少ないエリアや深夜帯の利用には注意が必要です。


ストックホルムの空港と市内間のアクセスは?
ストックホルムの玄関口であるアーランダ空港(Arlanda Airport)と、市内中心部との移動手段には複数の選択肢があります。
空港から市内へは、鉄道・空港バス・長距離バス・タクシーなどが利用できますが、旅行者にとってはコスパ・快適さ・所要時間のバランスが気になるところですよね。
この章では、特に空港バスに焦点をあて、その特徴やチケット購入方法、代替手段などをまとめてご紹介します。
アーランダ空港からストックホルム市内へ:バスは電車よりお得?
空港から市内中心部への移動は、以下の2大手段が一般的です。
交通手段 | メリット | デメリット |
---|---|---|
アーランダエクスプレス | 高速・20分で到着 | 料金が高め(320kr前後) |
Flygbussarna(空港バス) | 料金が安く、荷物も安心 | 所要時間は40〜50分 |
価格重視なら断然「Flygbussarna(フリューグブッサルナ)」の空港バスがおすすめです。



我が家も帰国や旅行のたびに使いますが、荷物置き場も広く、バス自体も清潔なので子連れでも安心でした。
また、ストックホルム中央駅(Cityterminalen)まで直行できるため、ホテル移動にも便利です。
スムーズに移動するために、下の記事で各空港ごとのアクセス方法もチェックしておきましょう。


空港バスのチケット購入方法と乗り場:シティターミナルってどこ?
Flygbussarnaのチケットは、以下の方法で購入可能です。
- 公式ウェブサイトやアプリ:事前購入で割引あり
- 空港内の券売機:到着ロビーに設置
- バス乗車時に車内で購入:クレジットカード対応(現金不可)
おすすめはスマホアプリでの事前購入。
購入日や時間帯によっては、オンライン割引が適用されることもあります。



私たちはいつも日本で出発前にアプリで買っておきます。到着後すぐ乗れるので、子どもがぐずる前に移動できるのが助かります。
乗り場はターミナル5の外、案内板に「Flygbussarna」と書かれているのが目印です。
帰路の場合は、Cityterminalen(シティターミナル)から出発します。
これはストックホルム中央駅に隣接する大型のバスターミナルで、SLバスや長距離バスの乗り場とも繋がっています。
所要時間・料金の目安:時刻表はどうやって調べる?
Flygbussarnaのバスは30〜40分間隔で運行されています。
通常の所要時間は45分前後ですが、交通状況により最大1時間程度かかることもあります。
- 大人(片道):129〜159kr(オンライン購入なら安くなる)
- 子ども(8〜17歳):99kr
- 7歳以下の子ども:大人1名につき1名まで無料
時刻表や混雑状況は、公式アプリまたは公式サイトでリアルタイムに確認できます。
バスは空港から主要ホテルエリアまで直行なので、重い荷物がある場合でもストレスが少ないです。
深夜・早朝でも運行してるの? 代替手段は?
Flygbussarnaは早朝〜深夜(04:00〜深夜1:00)まで幅広く運行しています。
ただし深夜便は本数が限られるため、事前に時刻表の確認が重要です。
深夜〜早朝の移動には、以下のような代替手段もあります。
- SLの公共交通(バス+電車):やや時間がかかるが割安
- タクシー・Uber:便利だが、料金は高め(500〜800kr前後)



我が家は小さな子どもがいるため、深夜便利用のときは思いきってUberを使うこともあります。配車もスムーズで快適でした。
飛行機の時間帯に合わせて柔軟に選ぶとよいでしょう。
バス vs. アーランダエクスプレス:価格・時間・快適さを比較
最後に、空港バスとアーランダエクスプレスの違いをまとめておきます。
項目 | 空港バス | アーランダエクスプレス |
---|---|---|
所要時間 | 約45分 | 約20分 |
料金 | 大人129〜159kr | 大人約320kr |
運行頻度 | 30〜40分間隔 | 15分間隔 |
快適さ | 座席広め・荷物置き場あり | 高速・静か・ラグジュアリー |
子連れ向け | ◎(ベビーカーOK) | ○(ベビーカー畳めば可) |
費用を抑えて快適に移動したい方には空港バス、スピード重視の方にはアーランダエクスプレスがおすすめです。
SLアプリ・交通カードでストックホルム市内で快適に移動する方法
ストックホルムで日常的にバスや地下鉄を利用するなら、「SLアプリ」と「SLカード」の活用は欠かせません。
これらを使いこなすことで、チケットの購入・時刻表検索・乗り継ぎなどが格段にスムーズになります。
この章では、SLアプリや交通カード(SLカード)の基本情報と使い方を詳しくご紹介します。
SLアプリって何? チケット購入や時刻表検索はここですべて完結
「SLアプリ」は、ストックホルムの公共交通を運営するSL(Storstockholms Lokaltrafik)が提供している公式アプリです。
このアプリひとつで、チケットの購入・乗り換え検索・運行状況の確認がすべて完了します。
主な機能は以下の通りです。
- チケットの購入・保存(シングル・期間券・回数券)
- 乗り換え案内や路線検索
- バスや地下鉄の現在の運行状況確認
- よく使う経路の登録



我が家では、朝の通学ルートにバスの遅延が出ていないか、子どもと一緒にアプリで確認するのが習慣になっています。
紙の時刻表や地図がなくても移動できるので、スマホ操作に慣れている人には必須のアプリです。
アプリの使い方:日本のスマホでも問題ない? 言語設定のポイント
SLアプリは、App StoreまたはGoogle Playで無料ダウンロードできます。
日本で契約しているスマホ(SIMフリーまたはeSIM)でも問題なく使用可能です。
アプリの初期設定では英語が表示言語になりますが、操作は直感的で難しくありません。
設定メニューでスウェーデン語・英語の切り替えも可能です。



英語が苦手な方は、Google翻訳のカメラ機能を併用すると安心ですよ。特に「Search」や「Buy Ticket」などの項目だけ覚えておけばOKです。
チケットを購入すると、QRコードが画面に表示され、それをバス車内のスキャナーにかざすだけで乗車できます。
SLカードの種類とチャージ方法:トラベルカードとの違いは?
SLカードは、ICチップ内蔵の交通プリペイドカードです。
紙チケットやアプリに不慣れな方でも、一度購入すれば繰り返し使えるので便利です。
- チャージ式(Pay as you go):都度チャージしながら利用
- 期間券タイプ(24時間・72時間・30日など):無制限に乗れる定期券スタイル
トラベルカードという呼び方は、観光者向けに提供されている短期パス型SLカードを指すことが多いです。
チャージは以下の方法で可能です。
- SLセンターや駅構内の券売機
- 一部のコンビニ(Pressbyrånなど)



私たちは子ども用のSLカードも作って、定期的にチャージしています。家族での移動が多い場合は、カードの方が出し入れしやすくて便利ですよ。
空港でのSLカード入手は可能?
アーランダ空港では、SLカードの取り扱いは限定的です。
一部の書店や売店で販売されていることもありますが、確実ではありません。
市内に到着後、SLセンターや地下鉄駅で入手するのが確実です。
なお、空港から市内まではSLカードが使えない場合もあるので、空港バスやアーランダエクスプレスを利用する人は別途チケットを用意しましょう。
乗り継ぎ割引・期間券の賢い使い方
SLのチケットは有効時間内であれば、何度でも乗り継ぎが可能です。
たとえば、75分券でバス → 地下鉄 → バスと移動しても追加料金は不要です。
- 1日だけの観光:75分券または24時間券
- 3日以上の滞在:72時間券またはチャージ式カード
- 通勤・通学で毎日利用:30日パス(定期券)
滞在日数が長くなるほど、期間券の方がコスパがよくなります。



私たちは夫が30日券、子どもはチャージ式、私はアプリ併用という形で分担しています。意外と使い方の最適解は家庭によって違うんです。
SLアプリでも期間券の購入は可能なので、観光中に「もう1日延ばそうかな」と思ったときにも便利です。
長距離バスでストックホルム近隣都市へ行く方法
スウェーデン国内や近隣国を旅するなら、長距離バス(Långfärdsbussar)の利用もおすすめです。
鉄道に比べて価格が安く、割引チケットが充実しているため、観光や小旅行にもぴったり。
この章では、ストックホルムから他都市への長距離バス移動について、具体的な路線や会社、乗車の流れをご紹介します。
オスロ⇔ストックホルムのバス移動:所要時間は? 電車より安い?
スウェーデンとノルウェーの首都間は、バスで約8〜9時間の移動です。
主な運行会社はFlixBus(フリックスバス)とVy Bus4Youで、1日数便が運行されています。
チケット料金は時期や予約のタイミングによって大きく変動しますが、300〜500krが目安です。



私たちは夏休みにこのルートを使いましたが、夜行便にすると子どもたちは車内で寝てくれて移動時間が思ったより快適でした。
電車(SJなど)は時間が短く快適ですが、バスの方が価格面でかなり優位です。
コペンハーゲン⇔ストックホルム:本数・料金・サービスのチェックポイント
デンマークの首都コペンハーゲンとストックホルム間も、バス移動が可能です。
所要時間は約9〜10時間で、料金は300〜600krほど。
早朝出発・夜間到着のスケジュールも多いため、日程に余裕を持って選ぶのがポイントです。
バス会社による違い(例:FlixBus vs. Vy)
項目 | FlixBus | Vy Bus4You |
---|---|---|
価格 | 変動あり(格安も) | やや高め |
快適さ | 標準的 | ゆったりシート・充電・Wi-Fi完備 |
サービス | セルフ乗車 | スタッフ対応が丁寧 |
コペンハーゲンからは、バス以外にも飛行機や鉄道が選べますが、予算重視ならバスが断然おすすめです。
ヨーテボリへのバス:おすすめバス会社は?
スウェーデン第2の都市ヨーテボリ(Göteborg)までは、約6〜7時間のバス移動になります。
FlixBusやSwebus、Vyなどが運行しており、価格は150〜300kr前後と比較的リーズナブル。
鉄道(SJ)よりは時間がかかりますが、費用を抑えたい旅行や弾丸観光にも向いています。



私たちはヨーテボリに住んでいたこともあるので、この路線は何度も使いました。子連れだと、バスの方が自由に休憩しやすくて意外と快適なんです。
座席指定ができる路線もあるので、早めの予約が安心です。
事前予約のメリット:割引チケットはある?
長距離バスは、早期予約による割引制度がとても充実しています。
出発の2〜3週間前に予約すると、最大50%以上の割引が適用されることも。
予約は各社の公式サイトやアプリから可能で、英語対応も整っています。
また、以下のような割引制度が用意されていることもあります。
- 学割・シニア割
- 家族割引・グループ割
- 往復割引・マルチチケット



以前、子ども2人を含む4人で予約したとき、家族割が自動適用されて「えっ、こんなに安いの?」と驚いたことがあります。
特にFlixBusは、予約時にプロモーションコードを入力する形式なので、旅行前に一度キャンペーン情報をチェックしておくといいですね。
また、日程に柔軟性がある方は、平日・深夜便なども狙い目です。
ストックホルムのフェリー連絡・水上バス・観光バスなど特殊な交通機関
ストックホルムは「水の都」とも呼ばれるように、湖や海に囲まれた地形が特徴です。
そのため、フェリーや水上バスといった“水上交通”が日常生活にも深く関わっています。
さらに観光用の2階建てバスや水陸両用バスなど、ストックホルムならではのユニークな交通手段も豊富です。
ここでは、そうした「特殊交通」の使い方と楽しみ方をご紹介します。
シリアラインやタリンクシリヤラインで到着後、どうやって市内へ?
バルト海を渡るフェリー「シリアライン」や「タリンクシリヤライン」は、フィンランドやバルト三国とスウェーデンをつなぐ定番ルートです。
ストックホルムに到着するフェリーの多くはヴァルタハムネン(Värtahamnen)港を利用します。
港から市内中心部までは、以下の交通手段が便利です。
- 徒歩+地下鉄:Gärdet駅まで徒歩10分 → 市内へ
- バスNo.1:市内中心部へ直通(SLカード対応)
- タクシー:荷物が多い場合に便利



私たちはヘルシンキ旅行の帰りにこのルートを使いましたが、バスでの移動は景色もきれいで気持ちよかったですよ。
市内までは20分ほどで着くので、フェリー到着後のスムーズな移動が可能です。
水上バスの乗り方:SLカードで乗れる?おすすめ観光ルートは?
ストックホルムでは「水上バス(pendelbåt)」という定期運行のフェリーがあります。
この水上バスは、通常のSL交通に含まれており、SLカードやSLアプリのチケットで乗ることができます。
特に人気のあるルートは以下の通りです。
- ルート80:Nybroplan〜Djurgården〜Lidingö方面(観光スポットを結ぶ)
- ルート89:Klara Mälarstrand〜Ekerö(郊外の自然派コース)
- ルート80:ヴァーサ博物館やスカンセンへ向かうのに便利
- ルート89:世界遺産ドロットニングホルム宮殿への移動にも使える
乗車時間が短くても一律料金なので、短区間でも気軽に乗れるのが魅力です。



我が家は晴れた日曜日にルート80に乗って、ピクニックとセットで楽しみました。風が気持ちよくて子どもたちも大喜びでした。
水陸両用バス「オーシャンバス」はどんな体験?予約は必要?
観光客に人気の水陸両用バス「オーシャンバス(Ocean Bus)」は、陸上を走ったあとそのまま海へ入るというエンタメ要素満点のツアーです。
所要時間は約75分で、英語ガイド付き。
子ども連れや初めてのストックホルム観光にぴったりのアクティビティです。
チケットはオンライン予約が基本で、特に夏場や週末は満席になることが多いので早めの予約がおすすめです。



私たちも体験しましたが、水に入る瞬間の「ドボン!」に子どもが大歓声。ガイドさんもフレンドリーで楽しかったです。
乗り場はストックホルム宮殿近くなので、観光ルートの中にも自然に組み込めますよ。
観光2階建てバス(Hop-On Hop-Off)はお得?市内観光に向いている?
主要観光地を周遊するHop-On Hop-Off(乗り降り自由)の2階建てバスも、市内観光には人気です。
24時間・72時間パスが用意されており、音声ガイド付き(日本語あり)のため、初訪問の方に向いています。
- 初めてのストックホルムで街全体の雰囲気を知りたいとき
- 徒歩が難しい高齢者や子連れ旅行の際
- 主要観光スポットを短時間で効率的に回りたいとき
主要停留所は王宮・市庁舎・ガムラスタン(旧市街)・スカンセンなど。



うちの子たちは「バスの上から見える王宮に大興奮!」でした。オープンエアの上階は天気がよければとても気持ちいいですよ。
移動の足として使うというよりは、“移動+観光”がセットになった便利なツールとして利用するのがおすすめです。
ストックホルムで他交通手段(地下鉄・トラム)との連携と乗り継ぎ
ストックホルムの公共交通は、バス・地下鉄・トラム・フェリーがすべてSL(Storstockholms Lokaltrafik)の運営で統一されています。
そのため1つのチケットで複数の交通手段を乗り継げるのが大きな魅力です。
この章では、交通手段どうしの連携のしかたや乗り継ぎのコツについてご紹介します。
トラム・地下鉄の路線図はどう見る? バスとの乗り継ぎ方
トラムや地下鉄は、バスと同じSLの交通ネットワークに含まれており、チケットも共通です。
駅構内やアプリで入手できる路線図(Metro map)は、色別で路線が表示されていて直感的に使えます。
主な地下鉄ラインと特徴は以下の通り。
路線色 | 特徴 |
---|---|
グリーンライン | 中心地を東西に結ぶ主要路線 |
ブルーライン | 郊外の住宅地方面をカバー |
レッドライン | オフィス街や大型施設へのアクセスに便利 |
バスと地下鉄の乗り継ぎは「75分ルール」内なら追加料金なしでOKなので、行き先によって柔軟に使い分けるのがおすすめです。



私たちは娘の学校が地下鉄沿線なので、朝はバスで駅まで送って、地下鉄で登校というパターンが定番です。
地下鉄や電車はクレジットカードで乗れる? 方法はバスと共通?
地下鉄やローカル電車では、クレジットカードのタッチ決済で改札を通ることが可能です。
ただし、これは「SLアプリを使わずに直接支払う」方法で、交通カードやアプリとは別扱いです。
例えば、改札でカードをタッチ → 自動的にシングルチケットが購入されるという仕組みです。
バス車内ではこの方法は使えないので、地下鉄・電車専用の手段と覚えておきましょう。



私も初めての出張のとき、改札でクレジットカードをかざしたら入れてしまって「えっ、これでいいの?」と驚きました(笑)
毎回アプリを開くのが面倒な方には、タッチ決済が手軽でおすすめです。
ストックホルム中央駅の構内図を把握しよう:バス乗り場への行き方
ストックホルム中央駅(Stockholm Centralstation)は、地下鉄・電車・バス・アーランダエクスプレスなど多くの交通が集中する拠点です。
初めて訪れる方にとっては構内がやや複雑に感じるかもしれません。
- 地下鉄乗り場(T-Centralen):地下階にあり、全路線が交差
- シティターミナル(Cityterminalen):長距離・空港バスの発着場所。駅から徒歩5分
- SLセンター:切符やSLカードの販売、路線案内が可能



家族旅行で中央駅に着いたときは、最初かなり迷いました…。地図アプリで「Cityterminalen」と検索するとスムーズですよ。
エレベーターやエスカレーターも多く、ベビーカーでも移動しやすいです。
乗り継ぎ割引はある? 有効時間内なら何回でもOK?
SLの料金制度では、75分間の時間内であればバス・地下鉄・トラム・水上バスなどすべての交通が乗り放題になります。
つまり、チケットを購入した時間から75分以内であれば、何回でも乗り継ぎ可能ということです。
この制度があることで、以下のような移動が効率よくできます。
- 短時間で複数箇所を回る観光
- 家族での買い物や用事まわり
- 急なルート変更や乗り間違いのリカバリー
ただし、1つの端末(スマホ)で複数人分を購入する場合は、人数分のQRコードが必要になるので注意しましょう。



うちは子どもたちの分をアプリでまとめて買っていますが、たまに表示忘れがあるので乗る前に「全員分あるか」チェックしています。
うまく活用すれば、ストックホルム市内をチケット1枚でぐるっと回ることもできます。