子連れスウェーデン移住で保育園や日本人学校は入れる?学費や小中高の入学準備を解説!

「スウェーデンの学校ってどんな感じ?」と心配だった私。

でも、実際に子どもを通わせてみて、すぐにその不安は消えました。

義務教育は6歳から16歳までの10年間。宿題やテストが少なく、先生と生徒の距離も近い。さらに、学びが遅れている子どもにはしっかりとサポートが用意されているんです。

「教育の平等性」にこだわるスウェーデンだからこそ、どの子どもも安心して学べる環境が整っています。

日本とは違う教育制度に戸惑いつつも、「ここなら大丈夫」と思えた理由を、この記事で詳しくお伝えします!

目次

スウェーデンの教育システムと学年制度の基本情報

スウェーデンの教育制度ってどんな感じ?

スウェーデンの教育制度って、子どもの福祉をすごく大切にしてるんですよね。私も子どもを連れて移住してきたとき、「ここなら安心して学校に通わせられるなぁ」って感じました。

スウェーデンでは、教育のスタートは「Förskola(幼稚園)」から始まります。その後、義務教育にあたる「Grundskola(小学校から中学校)」に進んで、最後は「Gymnasium(高校)」に行くという流れなんです。特に「Grundskola」では、平等な教育機会を提供することが法律で定められていて、どの子どもも同じように学べる環境が整っているんですよ。日本と比べても、この平等性へのこだわりはすごく強いなぁって感じます。

義務教育の対象年齢と学年の仕組み

スウェーデンの義務教育は、6歳から16歳までの10年間。日本より1年長いんです。6歳になると「Förskoleklass(準学年)」に入って、7歳から16歳までは「Grundskola」の1年生から9年生まで進む仕組みです。

面白いのが、学年が生まれた年を基準に決まること。同じ年に生まれた子どもはみんな同じ学年なんですよね。日本だと4月から翌年3月までが学年の区切りだから、この違いに最初はちょっと戸惑いました。でも、生年ベースだと誕生日に関係なく分かりやすいなぁって感じるようになりました。

日本とスウェーデンの教育制度の違い

スウェーデンの学校は、日本とは違う部分が多くて、親としては最初ちょっと驚きました。たとえば、宿題が少ないし、試験もあまり行われないんです。その分、子どもたちはプレッシャーが少なく、のびのびと学べる環境になってます。それに制服がないから、みんな自分の好きな服で通ってるんですよ。

あと、教員と生徒の関係がすごくフラットで、子どもが自分の意見をしっかり言うことが奨励されてるんです。この点は、日本の「先生に従う」スタイルとは全然違って、「子どもが自立する教育」って感じが強いなぁって思いました。

自動進級でサポートが充実

スウェーデンでは、学年進行が基本的に自動進級なんです。つまり、学力が足りないから留年するってことはほとんどありません。その代わり、学びが遅れている子どもには学校が補習や個別サポートを提供してくれるんです。

外国人の子どもには、スウェーデン語の補助授業が用意されていて、うちの子も最初はこれに助けられました。「言葉が分からないから授業についていけない」っていう不安が少しずつ解消されていくのを見て、私も安心できましたね。

学校選びの選択肢が豊富

スウェーデンで学校を選ぶときには、いくつか選択肢があります。現地校、インターナショナルスクール、そしてスウェーデン日本人学校です。それぞれ特徴があるので、家庭の状況や子どもの将来の計画に合わせて選ぶといいですよね。

現地校はスウェーデン語での授業がメインだけど、外国人の子どももたくさんいて、スウェーデン語のサポートがしっかりしてるのが魅力。インターナショナルスクールは英語を中心にした教育が受けられるので、英会話能力がある子にはピッタリです。そして、日本の学習スタイルを続けたいなら、ストックホルムにあるスウェーデン日本人学校がおすすめです。

スウェーデン移住後の保育園・幼稚園の入園準備

幼保一体型施設の特徴と利用方法

スウェーデンで子育てをしていると、まず驚いたのが保育園(スウェーデン語で “Förskola” フェシュコーラ)のシステムです。これ、日本でいう「保育園」と「幼稚園」が一緒になった感じなんですよね。0歳から6歳までの子どもたちが通える施設で、育児と就学前教育がセットになっているんです。

私が移住してすぐに感じたのは、「これ、働く親にとって本当にありがたいなぁ」ということ。スウェーデンでは両親が共働きするのが普通なので、こういう施設が社会全体で親をサポートしている感じがします。入園するには、まず住んでいる自治体に申請する必要があるんですが、これが結構早めに動かないといけないんです。待機リストに名前が載ることも珍しくないので、移住したらすぐに手続きを始めるのがコツですね。

保育料の仕組みと世帯収入による影響

スウェーデンの保育料は、家庭の収入に応じて変わる仕組みなんですよ。これ、最初に聞いたときは「へぇ、すごく合理的だな」と感心しました。収入が高い世帯でも保育料が極端に高くならないように、**「上限額」**が設定されているんです。具体的には、世帯収入の約3%程度が保育料として計算される感じです。

私も最初、「スウェーデンって高いイメージあるけど、保育料ってどうなんだろう?」と心配してたんです。でも、いざ蓋を開けてみると、「これならやっていけそう」って思える金額でした。それに、一人目の保育料が一番高くて、二人目、三人目になると割引が適用されるんです。家族が増えるとその分コストがかさむのはどこでも同じですが、スウェーデンではそういう部分にもしっかり配慮されているんですよね。

スウェーデンの保育料は収入に応じた負担になっていますが、医療費の負担はどうなっているか気になる方も多いです。

何歳まで無料なのか、移住者の自己負担はどうなるのかについては、こちらの記事で詳しく解説しています!

入園手続きと必要書類

スウェーデンで保育園に入るためには、まず**住民登録(スウェーデン語で “Personnummer”)**が必要です。これ、スウェーデンで生活する上での超必須アイテムなんですよ。登録番号をゲットしたら、次に自治体のウェブサイトから入園申請をします。このとき、「どの施設がいいか」「週に何時間くらい保育をお願いしたいか」を選ぶんですが、正直、最初はこれがちょっと手間に感じました。

私の場合、「希望の園に入れるかな?」とドキドキしてましたが、意外とスムーズに手続きが進んでホッとしました。ただ、夏休み前後は自治体の手続きが混み合うみたいなので、余裕を持って動いた方がいいですね。必要な書類としては、住民登録番号や住所の証明、家庭状況に関する情報が求められることが多いです。「これ足りてるかな?」と不安になったら、自治体の担当者に聞くのが一番です。

スウェーデン語が分からない場合のサポート

私がスウェーデンに移住したばかりの頃、一番不安だったのが「スウェーデン語が分からないけど、保育園で大丈夫かな?」ってことでした。でも、これが想像以上に手厚いサポートがあったんです!

例えば、英語で対応できる先生がいる施設もありますし、多言語環境に特化したプログラムを提供している保育園もあります。私が最初に訪れた保育園でも、先生が英語で説明してくれて、「なんだ、全然大丈夫じゃん!」と安心したのを覚えています。また、自治体が主催する語学サポートプログラムや保護者向けのスウェーデン語教室なんかもあるので、ちょっとずつ現地の言葉に慣れていけるんです。

それに、通訳サービスを使うこともできるので、「どうしても困ったら頼る」っていうのも一つの方法だなと思いました。こういうサポートがあると、言葉の壁で諦めなくていいので、本当にありがたいですよね。

日本とスウェーデンの保育環境の違い

スウェーデンの保育環境って、日本と比べると本当にいろんな違いがあるんですよ。例えば、スウェーデンでは子どもの自主性をすごく尊重していて、「これをやりなさい!」っていう指示はあんまりしないんです。その代わりに、子どもたちが自由に遊んだり、興味を持ったことを自分で体験できるようにサポートする感じです。

あと、日本の保育園でよく見かける「連絡帳」とか「検温表」の記入が、スウェーデンにはないんです!これ、親としてはめちゃくちゃ助かります(笑)。保育園の先生とコミュニケーションはしっかり取れるけど、細かい作業が少ないので負担が減るんですよね。

それと、季節ごとに屋外活動がたくさん取り入れられているのもスウェーデンならではです。雪の日でも子どもたちが外で遊ぶ光景を見たときは、「えっ、こんな寒いのに大丈夫!?」って思いました。でも、防寒対策がしっかりしているので、むしろ子どもたちは元気いっぱい。自然の中でのびのびと育てるっていうのが、スウェーデンらしい考え方なんですよね。

一方で、日本的な「細やかな気配り」が少ないなって感じる場面もあります。例えば、子どもがちょっとケガをしても、「まあ、大丈夫でしょ」っていう感じでそこまで大騒ぎしないんです。最初は「え、それ放置して平気!?」と心配でしたが、子どもの成長を見守る文化なんだなと理解するようになりました。

そして、スウェーデンでは子どもの自主性を尊重する教育が特徴ですが、育児休業制度を含め、日本の子育て環境とどのような違いがあるかは早めに知っておくべきでした。

日本とスウェーデンの子育ての違いについては、こちらの記事で詳しく比較しています。

小中高入学の準備と入学可能な学校の種類

無料で質の高い教育が受けられる現地校

スウェーデンで子どもを現地校に通わせるなら、まずその質の高さと無料で教育が受けられる点が大きな魅力です。授業は基本的にスウェーデン語で行われますが、移住者向けにスウェーデン語のサポートがしっかり整っているので、言葉に不安がある場合でも安心なんです。

私も最初は「スウェーデン語が話せないけど大丈夫かな…」と心配でしたが、学校側がしっかりサポートしてくれて、子どもが楽しそうに通っている姿を見てホッとしました。入学手続きは、引越し先の自治体に住民登録をした後、その地域の学校で登録を行う流れです。住民票や身分証明書などの書類が必要なので、引越しの際は準備をお忘れなく!

英語で学べるインターナショナルスクール

スウェーデンにはインターナショナルスクールもたくさんあって、特にストックホルムには選択肢が豊富です。授業は英語で行われるので、英語に慣れているお子さんならスムーズに通えると思います。

カリキュラムに「インターナショナルバカロレア(IB)」を採用している学校が多くて、将来的に国際的な進学を考えている家庭にぴったりです。ただし、学費が高めな場合があるので、事前に費用を確認しておくのがポイントですね。我が家ではちょっと手が届かず現地校を選びましたが、「インターナショナルスクールもいいなぁ」と思う場面もありました(笑)。

日本語教育は家庭での工夫がカギ

スウェーデンでは、日本語教育を提供する週末補習校が限られているので、日本語力を維持するには家庭での工夫が欠かせません。私たちも、近くの日本人家庭と一緒に学習会を開いたり、オンラインの日本の通信教育を利用したりして、子どもが日本語に触れる時間を作っています。

日本語教材を使って家での学習をサポートするのも効果的ですし、「この本一緒に読もう!」と声をかけるだけでも、子どもの興味を引き出せますよね。こういった取り組みを通じて、日本語力を保ちながらスウェーデンの生活にも馴染んでいけるようにしています。

スウェーデン特有の準備品って?

スウェーデンの学校では、基本的な学用品は学校が用意してくれるので、親が準備するものは意外と少ないんです。でも、冬の寒さ対策は絶対に外せません!氷点下の日が続くので、保温性の高いジャケットや防水の靴、帽子、手袋は必須アイテムです。

あと、体育の授業や外遊びが多いので、動きやすい運動着や汚れても気にならない服も用意しておくと便利です。我が家では「これは外遊び用!」って決めた服を用意しておいて、子どもが思いっきり遊べるようにしています。

教育費用と補助制度

スウェーデンの公立学校は基本的に無料ですが、私立校やインターナショナルスクールに通わせる場合は学費がかかります。インターナショナルスクールだと、年間で数十万円から100万円以上かかる場合もあるので、費用をしっかりチェックしておくのがおすすめです。

ただ、公的な補助制度が充実しているのもスウェーデンの魅力。教育費や保育料が家庭の所得に応じて設定されるので、負担を軽減できる可能性があります。詳細は自治体や学校に確認すると安心ですよ。

子供のスウェーデン語習得と学校生活のサポート

スウェーデン語を学ぶ環境

スウェーデンに移住して子どもが学校に通い始めると、最初にぶつかる壁が「スウェーデン語」なんですよね。私の子どもも最初はまったく言葉が分からなくて、すごく不安そうにしていました。でも、スウェーデンにはスウェーデン語を学ぶ環境が本当に整っていて、少しずつ慣れていける仕組みがあるんです。

例えば、現地の学校では「SVAクラス」という、スウェーデン語を第二言語として学ぶ授業が提供されています。最初はそのクラスで基礎的なスウェーデン語を学びながら、少しずつ通常の授業にも慣れていくんです。それに、保育園や幼稚園に通う小さな子どもたちは、友達との日常会話を通じて自然に言葉を覚えていくことが多いんですよね。私の子どもも最初は全然しゃべれなかったのに、気づいたら「家では日本語なのに、友達と話すときはスウェーデン語でペラペラ…」なんてことが起きてて、びっくりしました(笑)。

それに、地域によっては多言語の家庭向けに語学支援センターやサポートプログラムが用意されているところもあります。これを利用すると、親も子どもも一緒に学べるので、「自分たちのペースで進められる」っていう安心感があるんですよね。

現地の学校での言語サポート制度

スウェーデンの学校って、外国人の子どもたちへのサポートがとても手厚いんです。たとえば、子どもが授業についていけないときには、「SVAクラス」でスウェーデン語を集中的に学べるだけじゃなく、必要に応じて補助の先生がついてくれることもあります。

私の子どもも最初は「全然分からない…」って顔をしてたんですけど、先生が英語を交えて説明してくれたり、プリントを分かりやすくしてくれたりして、少しずつ自信をつけていきました。さらに、授業中に個別指導が入る場合もあって、「こういうサポートがあるから、焦らなくていいんだな」って思えたのが私自身の安心材料にもなりました。

特にストックホルムのような都市部では、こういったサポートがしっかりしている学校が多いので、学校選びの際には「どんな言語サポートがあるか」を調べてみるのもおすすめです。

外国人の子ども特有の悩みと対処法

スウェーデンに移住して間もない子どもたちって、言葉の壁だけじゃなくて、文化や生活習慣の違いにも戸惑うことが多いんですよね。私の子どもも最初の頃は、「友達ができない」「みんなと同じ遊びができない」っていう壁にぶつかってました。特に授業で何を言ってるか分からないと、どんどん自信を失ってしまうんですよね。

でも、こういうときに一番大事なのが、子どもの気持ちに寄り添ってあげることなんです。「友達できた?」とか「今日の学校どうだった?」って聞くだけでも、子どもにとっては大きな安心感になるみたいです。私も、子どもが「今日は何も分からなかった…」って泣きながら話してくれたときに、「分からなくても大丈夫。ちょっとずつでいいんだよ」って一緒に励まし合うようにしてました。

また、学校の先生や地域のコミュニティと連携するのも大切です。たとえば、現地のサポートグループや日本人コミュニティに参加することで、「同じ悩みを持ってる親御さんや子どもたちと繋がれる」っていう心強さがあります。一緒にイベントや活動に参加することで、孤立感が和らいで、少しずつ新しい環境にもなじんでいけるんですよね。

親ができる支援策と現地コミュニティへの参加

移住先で子どもをサポートするには、親が現地の学校やコミュニティに積極的に関わることが本当に大事なんです。私自身も最初は「言葉が分からないから…」ってちょっと引っ込み思案になっていたんですけど、先生や他の保護者と関わることで、子どもだけじゃなく自分も現地の生活に馴染めるようになったんですよね。

スウェーデンでは、親が学校のイベントや活動に参加する機会が多いので、こういう場を通じて現地の文化や学校生活を知るのもすごく有意義です。それから、自宅でのサポートも大切で、たとえば簡単なスウェーデン語の絵本を一緒に読んだり、アプリを使ってスウェーデン語の単語を覚える練習をしたりしています。

ただし、スウェーデン語ばかりを優先するあまり、日本語を忘れてしまわないようにするのも大切。家では日本語で会話する時間をしっかり作るとか、子ども向けの日本の本やアニメを取り入れるとか、母語の維持にも意識を向けるようにしています。

異文化環境での子どもの適応プロセス

子どもが異文化に適応するスピードって、本当に個人差があるんですよね。うちの子は比較的早く馴染めたタイプだったけど、それでも最初の数ヶ月は「学校行きたくない…」って泣かれることもありました。でも、無理に行かせるんじゃなくて、子どものペースに合わせて「ゆっくりでいいよ」って励ましながらサポートしていくのが一番だなって感じました。

スウェーデンの学校では、子どもの心と体の成長をすごく大事にしてくれるので、心理サポートも充実しているんです。遊びを通じて友達を作る機会も多いし、先生たちも子ども一人ひとりの進捗に気を配ってくれるので、「ここなら大丈夫だな」って思えるんですよね。

もちろん最初のうちはストレスを感じることも多いと思いますが、時間をかけて少しずつ環境に慣れていけるよう、親として寄り添っていくことが大切です。そして何より、子どもが新しい言葉や文化を吸収して成長していく姿を見ていると、親としてもすごく誇らしくなる瞬間が増えるんです。

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