スウェーデンの冬の服装は?12〜2月の平均気温や日照時間を基に解説!

スウェーデンに初めて冬に訪れる方や、これから長期滞在・移住を考えている方にとって、「どんな服装で過ごせばいいの?」というのはとても気になるポイントではないでしょうか?

特に、12月から2月にかけてのスウェーデンは寒さだけでなく、日照時間の短さや地域差なども加わり、日本とはかなり異なる環境です。

この記事では、スウェーデンに4年住んでいる私たち家族のリアルな体験をもとに、冬の気温・気候の特徴から、日照時間や暖房事情、そして具体的な冬の服装やコーディネートのポイントまで、丁寧に解説していきます。

「旅行ではわからない、暮らしてみて初めて気づくスウェーデンの冬のリアル」をお届けします。

目次

スウェーデンの冬(12月・1月・2月)の特徴

スウェーデンの冬は、日本の寒さとはレベルが違います。

気温や日照時間の変化に加えて、北部と南部での違い、屋内の過ごし方など、現地ならではの特徴があります。

ここではまず、12月〜2月にかけてのスウェーデンの冬について、気温・日照・地域差・積雪・暖房といった観点から丁寧に紹介していきます。

冬の平均気温と気候(12月・1月・2月)

スウェーデンの冬は、12月から2月がもっとも寒さの厳しい季節です。

南部のストックホルム周辺では、平均気温が−1℃から−5℃ほど。

一方、北部のキルナやルーレオといった地域では、−10℃から−20℃になることも珍しくありません。

寒さは乾燥していて、日本の湿った寒さよりも「刺すような冷たさ」があるのが特徴です。

体感温度は風によって大きく左右されるため、数字以上に寒く感じることもしばしば。

星野(妻)

私たちが初めてスウェーデンで迎えた1月は、マイナス15℃の朝に通勤通学して「まつげが凍った!」なんて笑い話もありました。

日照時間とその影響について

スウェーデンの冬でもう一つ驚かされるのが、日照時間の短さです。

12月になると、ストックホルム周辺でも日の出は午前8時半頃、日の入りは午後3時前になることも。

北部では極夜と呼ばれる、太陽がほとんど昇らない時期もあります。

この暗さは気分に影響を与えることもあり、「冬季うつ」対策として光目覚まし時計やビタミンDの摂取が推奨されることもあります。

スウェーデン北部と南部の気候差

スウェーデンは縦に長い国なので、南北で気候差がかなりあります

私たち家族は南部に住んでいますが、北部に住む友人の話を聞くと「世界が違う」と感じることもしばしばです。

北部では雪が積もる期間が長く、気温も常に氷点下以下ですが、南部は雪が積もる日数が少なく、雨と雪が混ざる日もあるのが特徴です。

冬に降雪はどのくらいあるのか?

降雪の頻度は地域によって異なりますが、ストックホルムでは1月が最も雪の多い月です。

ただし、都市部では除雪作業がしっかりしているため、交通がマヒすることは少ないです。

一方で、北部では11月頃から積雪が始まり、4月まで根雪が続くこともあります。

屋内環境の特徴と暖房事情

外がどれだけ寒くても、スウェーデンの室内はとても暖かいです。

ほとんどの家がセントラルヒーティングや床暖房を備えており、室内は20℃前後に保たれています。

そのため、外では防寒着を着込んでいても、家の中では半袖・裸足で過ごす子どもも珍しくありません。

また、気密性が高い建物が多いため、定期的な換気や加湿が必要です。

スウェーデンの冬(12〜2月)の主な特徴まとめ
  • 平均気温:南部−1〜−5℃/北部−10〜−20℃
  • 日照時間:ストックホルムで約5〜6時間/北部は極夜も
  • 降雪:1月がピーク、北部は長期間積雪
  • 室内環境:暖房完備で快適、半袖で過ごすことも

スウェーデンの冬のコーディネートとおすすめアイテム

スウェーデンの冬はとにかく寒さが厳しいですが、外は寒くても室内は暖かいというギャップがあるため、服装の調整がとても大切です。

ここでは、私たち家族が実際に現地で使っているアイテムや、工夫しているコーディネート方法をご紹介します。

基本の防寒アイテム:ダウンジャケット・手袋・マフラー

まずは外出時に欠かせない基本の防寒3点セットです。

ダウンジャケットは厚手のロングタイプが安心で、風を通さない素材が理想。

手袋はウールやシンサレート素材のもの、マフラーはボリュームがあって肌触りのいいものを選びましょう。

星野(妻)

最初の年はユニクロのウルトラライトダウンを着ていたのですが、風が強い日には寒すぎて、結局スウェーデンブランドの分厚いダウンを買い直しました。

インナーや重ね着のコーディネート術

外と室内での温度差が激しいスウェーデンでは、脱ぎ着しやすいレイヤー構成が基本です。

我が家では以下のような順で着ています。

  • 【肌着】ヒートテックやメリノウールの長袖
  • 【中間着】フリースや薄手のニット
  • 【アウター】ダウンコートなど

脱いでも温かさが逃げないよう、首元や手首・足首をカバーする服を選ぶのがポイントです。

足元を守る!防寒靴と靴下の選び方

防寒ブーツは必須アイテムです。

特に滑り止めがしっかりしていて、防水性のあるブーツが重宝します。

靴下はウール素材のものを数枚持っておくと、洗い替えにも便利です。

冬の靴選びで注意すべきポイント
  • 滑り止め付きのソールか
  • 雪が染み込まない防水素材か
  • 足首までしっかり覆える丈か

デザイン性と機能性を両立したブランド紹介

見た目もおしゃれで機能性も高いブランドが多数あります。

私たち家族がよく使っているのは、以下のようなブランドです。

ブランド名特徴
Fjällräven(フェールラーベン)北欧らしいデザインと耐久性で人気。リュックも有名
Didriksons(ディドリクソンズ)スウェーデンの老舗。子ども用の防寒着も豊富
Hestra(ヘストラ)手袋専門ブランド。耐寒・耐久性に優れている
Stutterheim(ストゥッテルハイム)レインコート中心だが冬用もあり、おしゃれ

子供や高齢者にもおすすめの冬アイテム

寒さに敏感な子どもや高齢の方には、機能的で着心地のよい防寒着が重要です。

我が家の子どもたちには、以下のような工夫をしています。

  • ジャンプスーツ(つなぎ型の防寒着)で雪遊びも安心
  • 帽子は耳まで覆えるタイプを選ぶ
  • ミトンタイプの手袋で指先の冷えを防ぐ

年配の方には、軽量で着脱しやすい前開きのダウンや、滑りにくい靴が特におすすめです。

冬の気温や日照時間に対する対策

スウェーデンの冬は気温の低さだけでなく、極端に短い日照時間凍結した道路など、日本では経験しにくい環境が続きます。

ここでは、現地で暮らす中で実践している、寒さや暗さに対する工夫や対策についてご紹介します。

日照時間の短さを上手に活用する方法

12〜1月のスウェーデンでは、朝8時ごろにやっと明るくなり、午後3時には真っ暗になります。

このリズムに合わせて、日中に活動を集中させることが大切です。

我が家では、午前中に散歩や買い物、子どもの外遊びを済ませ、午後は室内で過ごすことが多くなります。

特に午前10時〜午後2時の間に外に出ることで、少しでも自然光を浴びるように意識しています。

星野(妻)

冬の初めは「まだ午後なのに暗い…」と落ち込むこともありましたが、日照のある時間帯を「貴重な時間」として楽しむようになりました。

ビタミンDと健康管理のポイント

日照不足によって不足しやすいのがビタミンDです。

スウェーデンでは多くの人が、サプリメントでビタミンDを補っています

スーパーや薬局でも手軽に手に入り、子ども用のグミタイプも人気です。

また、室内での軽い運動やストレッチも、気分を安定させるのに効果的です。

交通手段を活用して寒さを回避

スウェーデンでは公共交通機関が整っており、バスや電車の利用が一般的です。

バス停や駅は比較的こまめにあるため、長時間外を歩かずに済むことが多いのが助かります。

冬は自転車移動が減る一方で、ベビーカーの代わりにスノースレッド(雪用そり)を使う家庭もあります。

雪や道路凍結への安全対策

スウェーデンの冬道は、路面凍結や積雪が頻繁にあります。

そのため、滑り止め付きの靴や、ベビーカー用のスパイクタイヤなどの準備が必要です。

私たち大人は滑り止めバンドを靴に取り付けて使っています。

道路凍結対策アイテム
  • 靴底用滑り止めスパイク
  • 転倒防止グッズ(ストック・アイゼンなど)
  • 子ども用の転倒防止ブーツ

屋外アクティビティを楽しむための注意点

寒い冬でも、スウェーデンでは屋外アクティビティが盛んです。

スキーやスケート、雪遊びなど、子どもたちも楽しみにしています。

ただし、防寒対策が万全でないと風邪の原因にもなりかねません

また、明るい時間が限られているため、反射材(リフレクター)付きの服や小物も必須アイテムです。

反射材は夜道の安全を守る大事なアイテムで、幼稚園や学校でも着用が推奨されています。

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