スウェーデンで日本の食材が買えるお店はどこ?日本食があるスーパーやレストランまとめ!

「スウェーデンで日本食を手に入れたい!」そんなふうに感じたことはありませんか?

私たちがスウェーデンに家族で移住して最初に直面したのが、日本の味が恋しくなる問題でした。

特に子どもたちは、お味噌汁やおにぎり、カレーなど、日常的に食べていた日本食がないことで「日本に帰りたい」と言い出すことも。

ですが、調べてみると、スウェーデンには意外と多くの日本食材店や日本食レストランがあり、少し工夫すれば十分に「日本の味」を再現できると分かりました。

この記事では、

  • スウェーデンで日本の食材が買えるお店やスーパー
  • 本格的な和食を楽しめるレストランやカフェ
  • 目的に合わせたお店の選び方のポイント
  • 現地で日本食文化を楽しむコツ

などについて、実際の体験も交えながらご紹介していきます。

目次

スウェーデンで日本食材が買えるスーパー

スウェーデンに住んでいても、日本の味を完全に諦める必要はありません。

実は、日本食材を扱う専門店アジア系スーパーが、ストックホルムやヨーテボリを中心にいくつも存在しています。

ここでは、スウェーデン各地で日本の調味料や乾物、冷凍食品まで手に入るお店をご紹介していきます。

Japanska Torget:ストックホルムの日本食材専門店

ストックホルムにある「Japanska Torget(ヤパンスカ・トリエット)」は、本格的な日本食材がそろう専門店として知られています。

しょうゆ・みそ・だし・海苔・納豆・冷凍うどんなど、日本の食卓でおなじみのアイテムが豊富に取り揃えられています。

また、日本から輸入されたお菓子や、カレールー、インスタントラーメンなども定期的に入荷されており、日本人の間でも高い人気を誇っています。

星野(妻)

私たち家族もストックホルムに出かけたときは、ここでまとめ買いするのが定番です。特に娘が大好きな「のりたまふりかけ」が手に入るのは本当にありがたいです。

AM Store:アジア食材の宝庫

ヨーテボリにある「AM Store」は、中国・韓国・日本などアジア全体の食材を幅広く扱っているお店です。

特に日本の調味料類(醤油・みりん・料理酒)は常に棚にあり、現地の人たちも利用する人気店となっています。

店内はやや雑多な印象ですが、そのぶん掘り出し物が見つかる楽しさもあります。

AM Storeで買える日本食材の例
  • 冷凍たこ焼きや餃子
  • 寿司用海苔と酢飯用の酢
  • 日清・マルちゃん系の袋ラーメン

特定の商品は売り切れることもあるので、行くたびに品ぞろえをチェックするのがコツです。

アジアンスーパーで掘り出し物を見つける楽しみ

日本食材に特化していなくても、多くのアジアンスーパーでは日本の製品を扱っています。

たとえば、韓国のコチュジャンの隣に「ほんだし」が置いてあったり、中国の乾麺の中に冷凍讃岐うどんが紛れていたりと、探すのが楽しくなるような品ぞろえです。

ヨーテボリの「Orient House」や「Saigon Food」なども、店内をよく見て歩くと「えっ、こんなものまで!?」という発見があります。

星野(妻)

ときどき、賞味期限間近の商品が安くなっていてラッキーな買い物ができることもありますよ。常連さんがチェックするのは、だいたい冷凍コーナーです。

地方でも安心!ネット通販の活用

地方在住で近くに日本食材を扱う店がないという方には、ネット通販が頼れる味方です。

「Japanska Torget」や「Asien Livs」など、スウェーデン国内に発送してくれるオンラインストアがいくつもあり、冷凍品もクール便で届きます。

私たちも月に1回はネット注文しており、重たい味噌やしょうゆを届けてもらえるのは本当に助かっています。

普通のスーパーでも意外と揃う日本食材

実は、ICAやCOOP、Willysなどの大型スーパーでも、日本の調味料や食材が少しずつ手に入ります。

しょうゆ、すし酢、わさびチューブ、枝豆、インスタントラーメンなど、ちょっとした和食の材料は思った以上に揃っています。

「いつも買っている物がなかった」とあきらめずに、スーパーの「エスニックコーナー」や「アジア食品棚」をチェックしてみてください。

最近は地元の人向けにもアジア食材の需要が高まっているため、日常使いレベルの和食材は意外と入手しやすくなってきています。

日本食が楽しめるレストランやカフェ

自宅で作るだけでなく、たまにはプロの味で日本食を楽しみたいと思うこともありますよね。

スウェーデンには、日本人シェフが手がける本格和食レストランから、ラーメン・寿司・抹茶スイーツまで揃うカフェまで、多彩な選択肢があります。

ここでは、私たち家族も実際に訪れて「美味しい!」と感動したお店を中心に、ジャンル別にご紹介します。

ミシュラン星付きの寿司体験:Sushi Sho

ストックホルムにある「Sushi Sho(スシ・ショウ)」は、北欧初のミシュラン星を獲得した寿司店として世界的にも有名です。

おまかせコースのみの提供で、本格的な江戸前寿司スタイルをカウンターで楽しむことができます。

予約は取りづらいですが、記念日や特別な日には一度訪れる価値ありです。

星野(妻)

私たち夫婦は、結婚10周年の記念にここを訪れました。目の前で握られる一貫一貫に感動…「スウェーデンでもこんな本格寿司が食べられるの!?」と驚きました。

地元でも大人気!Ramen Ki-Mama

ストックホルムの「Ramen Ki-Mama(ラーメン・キママ)」は、日本人だけでなくスウェーデン人にも大人気のラーメン店です。

とんこつ・醤油・味噌など複数のスープが選べて、チャーシューや煮卵などのトッピングも本格的。

昼どきには行列ができることもあるので、時間帯をずらして行くのがおすすめです。

抹茶スイーツならここ!Matcha Ya

ストックホルムの「Matcha Ya」は、抹茶ラテや抹茶アイス、あんみつ風パフェなど、抹茶を使ったスイーツが楽しめるカフェです。

北欧デザインの店内で、日本の“和”を味わえる空間は、若者を中心に人気があり、インスタ映えスポットとしても話題です。

ベビーカーOK、Wi-Fi完備の店内は、子連れにも優しい雰囲気でした。

Matcha Yaで人気のメニュー
  • 抹茶ラテ(アイス・ホット)
  • 抹茶チーズケーキ
  • わらび餅風もちアイス

日本の味が恋しくなった午後に、ふらっと立ち寄りたくなるお店です。

アジア料理のビュッフェもおすすめ:Pong

スウェーデンの都市部には、「Pong」のようにアジア各国の料理を提供するビュッフェスタイルのレストランも充実しています。

寿司コーナーには、巻き寿司・にぎり・味噌汁などの日本食も並び、家族みんなで楽しめる点が魅力です。

値段も比較的リーズナブルで、子ども向けメニューやデザートコーナーもありました。

星野(妻)

息子は「寿司より唐揚げ!」派なので、いろいろ選べるビュッフェは家族みんなが満足できるのが嬉しいですね。

テイクアウトで気軽に寿司:Sushiyama

「Sushiyama」は、ストックホルムやヨーテボリに複数店舗を展開している、テイクアウト中心の寿司チェーンです。

サーモンやマグロを中心とした握り寿司、巻き寿司、ベジタリアン寿司など、バリエーションが豊富で、見た目も華やか。

仕事帰りや学校終わりに、日本食が恋しくなったときにぴったりの選択肢です。

最近はUber Eatsなどの宅配サービスにも対応していて、自宅で和食を楽しめる手軽さも人気の理由です。

スウェーデンではキャッシュレス化が進んでいますが、レストランでのチップ文化は知っておいた方がいいですよ。

日本食材店とレストランの選び方のポイント

スウェーデンで日本食材や日本食レストランを選ぶとき、「どこに行くか」以上に「どう選ぶか」が満足度を大きく左右します。

目的やライフスタイルによって、選ぶべきお店やサービスも変わってきます。

ここでは、私たち家族が実際に使ってきた経験をもとに、失敗しないための選び方のポイントを解説します。

星野(妻)

最初のころは「とにかく日本っぽければOK」と思って買ってましたが、気がつくと高くついていたり、使い切れなかったり…。自分たちの暮らしに合った選び方って大事ですね。

1. 品揃えと鮮度は超重要!

日本食材を買うときは、品ぞろえの幅と商品の鮮度をチェックするのが基本です。

とくに冷凍食品や惣菜系は、回転の早い店=信頼できる店という目安になります。

定番の調味料だけでなく、納豆・冷凍おにぎり・うどん・寿司ネタなど、用途に合った食材がどれだけそろっているかを確認してみてください。

2. 口コミ&レビューは必ずチェック!

とくに初めて訪れるお店やレストランの場合、GoogleレビューやSNSの評判を事前に見ておくのがおすすめです。

「対応が親切」「品ぞろえがよい」「高いけど質が良い」など、実際の利用者の声が参考になります。

スウェーデンでは店員さんの接客スタイルが日本と違うことも多いため、「丁寧さ」に敏感な方は口コミでチェックしておくと安心です。

3. 自分の料理スタイルに合ったお店を選ぶ

毎日和食を作る人と、週末だけ和食を楽しむ人では、必要な食材も通う頻度も変わります。

ここではスタイル別に、どんなお店が向いているかを整理してみます。

毎日のご飯に和食を取り入れたい人

しょうゆ・みそ・だしなどの定番調味料を安定して買える店を中心に選びましょう。

常温保存できる食材や、冷凍の便利食材(野菜ミックスやうどん)が充実していると、毎日の料理が楽になります。

お寿司や本格和食にこだわりたい人

寿司ネタや専門食材が手に入るJapanska Torgetや、本格レストランでプロの味を楽しむのがぴったりです。

質重視の方向けには、多少値段が高くても満足度は高めです。

外で美味しい和食を楽しみたい人

家ではあまり作らないけど、日本食が恋しくなるという方には、テイクアウトやカジュアルレストランが便利です。

「Pong」や「Sushiyama」のような気軽なお店を数軒押さえておくと安心ですよ。

4. 予算を考えてお得に買い物&外食する

輸入品中心の日本食材は、どうしても割高になりがちです。

でも、セール品・まとめ買い・ローカル店の活用で、思ったよりも費用を抑えられます。

レストランも、ランチ限定メニューなどを利用すると手頃に本格和食を楽しめます。

我が家の節約テクニック
  • しょうゆ・みそはネットでまとめ買い
  • 野菜や肉は現地スーパーで代用
  • 外食は月1回、イベント感覚で楽しむ

「全部日本のもので揃える」ではなく、現地の食材とうまく組み合わせるのが長続きのコツです。

5. ネットショップと実店舗を使い分ける

スウェーデンでは、地域差によって入手しやすい食材が変わってきます。

実店舗で買えるものはその場で確認できる安心感があり、ネット通販は重たいものや冷凍品に便利です。

それぞれのメリットをうまく使い分けましょう。

実店舗のメリット

実物を見て選べる、すぐに手に入る、スタッフに相談できるなどの利点があります。

旬のものや、意外な掘り出し物を見つけられる楽しさもあります。

ネットショップのメリット

重たいものを運ばなくてよい、割引セールやポイント制度がある、地方でも手に入るなどのメリットがあります。

冷凍食品や大量購入には特に向いています。

どこで本格的な和食材を手に入れられるのか気になる方は、こちらの記事を参考にしてみてください。

スウェーデンで日本食文化を楽しむためのコツ

日本食材やレストランが手に入るようになったら、次は「どう楽しむか」がポイントになってきます。

せっかくスウェーデンで暮らしているのですから、現地の生活に日本食文化をなじませながら、心地よく楽しむ工夫をしていきたいですよね。

ここでは、我が家でも実践している「スウェーデンでの日本食ライフ」をより豊かにする5つのコツをご紹介します。

1. 日本食イベントを狙え!

スウェーデンでは、年に数回、日本大使館や文化団体が主催する日本食イベントが開催されます。

たとえば「Japan Day」や「Sakura Festival」などでは、寿司・たこ焼き・抹茶スイーツなどの屋台が並び、多くの人でにぎわいます。

現地の人と一緒に楽しめる場なので、子どもたちも「日本のことを誇らしく思える」きっかけになりました。

星野(妻)

去年の桜フェスティバルでは、娘と一緒に浴衣を着て行きました。「日本人なんです」と話しかけられることもあり、すごく温かい気持ちになれました。

2. スウェーデン食材で和食をアレンジ!

「日本の食材がないから和食は無理…」とあきらめるのは早いです。

実は、スウェーデンの食材で代用できるものもたくさんあります。

たとえば:

日本の食材スウェーデンでの代用品
だしベジタブルブイヨン+醤油
しめじ・えのきシャンピニオン(Champinjoner)
白米グリュンスリス(grynsris)や寿司米
白菜サボイキャベツ(Savoykål)

身近な食材をうまく使えば、日本の味にかなり近づけることができます。「代用しながら楽しむ」姿勢が、異国での料理を長く続ける秘訣です。

3. みんなで楽しむクッキングパーティー!

日本食は、みんなで囲んで食べる楽しさがあるのも魅力です。

現地の友人を招いて、手巻き寿司やお好み焼き、餃子づくりを一緒にするクッキングパーティーは、文化交流の良い機会にもなります。

「海苔って噛み切れないね」「このたれ美味しい!」と、話題が尽きない楽しい時間が過ごせますよ。

スウェーデン人に人気だった和食メニュー
  • サーモンの手巻き寿司
  • みそ汁(豆腐とわかめ)
  • 照り焼きチキン丼

イベントを通して「日本食=高級なもの」から、「身近でおいしい家庭料理」へとイメージが変わっていくのが嬉しいですね。

4. 日本の味を長く楽しむ「保存食」を作る

スウェーデンに住んでいると、日本の調味料が 手に入りにくい&高い という問題に直面しますよね…。

なので、私はできるだけ 和風の保存食 を作って常備するようにしています!

醤油&みりんの漬けダレ

サーモンや鶏肉を漬けておけば、すぐに和風料理が作れる!

自家製味噌漬け

スウェーデンのキュウリや大根を味噌に漬けると、日本の漬物みたいに!

梅干し風ピクルス

スウェーデンのベリーを酢漬けにして、酸味を効かせた保存食も意外と和風に合います。

手に入れた日本食材を無駄にしないために、作り置きや保存食の工夫も役立ちます。

冷凍おにぎり、醤油ベースの煮物、冷凍味噌汁の具など、ストックしておける和食があると安心感が違います。

また、たくさん買った乾物(昆布・干ししいたけ・春雨など)は、真空保存や冷蔵管理で長持ちさせられます。

5. 日本食好きが集まるコミュニティに参加!

FacebookやMeetupなどには、「和食を楽しむ会」や「子育て×日本食」など、共通のテーマでつながれるオンライン・オフラインの場が存在します。

特にストックホルムやヨーテボリでは、

「〇〇のスーパーで日本の調味料が買えた!」

「〇〇レストランの寿司、なかなか本格的だった!」

「みんなで鍋パーティーしませんか?」

こんな感じでリアルな情報が飛び交っています。

私たちもスウェーデン在住の日本人家族グループに参加していて、食材情報の交換や、おすすめレシピのシェアがとても役立っています。

孤独を感じやすい海外生活の中で、同じ趣味・関心を持つ人とつながることは心の支えにもなりますよ。

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